自転車のブレーキレバーの握り量を調整してみました

 

  自転車を買った頃は、軽くブレーキレバーを握っただけで、静かにブレーキが効き、握った力によって、効き具合を調整できたとおもいます。
今回は、経年変化で大きくなったブレーキレバーの握り量の調整方法を紹介します。
(今回はママチャリを調整しましたが、調整方法は他のタイプでもほぼ同じです)

自転車のブレーキレバーを深く握らないとブレーキが効かなくなる原因

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前ブレーキのアジャスター

 

 まずは、その原因から

自転車のブレーキワイヤーは使っていると延びてしまいます

 金属でできているブレーキワイヤー(ブレーキの近くでむき出しに成っている、細い金属のより線)ですが、使う度にほんの少しづつですが「延び」が発生しています。1回の延び量は目に見えないくらい微量ですが、3ヶ月、半年と使ううちにミリメートル単位の延びになります。

自転車のブレーキシューは使っているとすり減ってしまいます

 ブレーキシューは、前ブレーキだとタイヤのリム部と直接擦れ合って、タイヤを止める硬質のゴム状の部品です。
ブレーキシューとリムが擦れ合って、ブレーキが効くのですが、その擦れ合いで、少しづつブレーキシューが削れてしまいます。
その為、削れた分だけ、遊び量が増えてしまいます。

前タイヤのブレーキレバーの握り量調整方法

 調整の原理は非常にシンプルで、ワイヤーを覆っているアウターの長さを写真のアジャスター部で調整するだけです。
経年で延びてしまったワイヤーの長さ分だけアジャスターでアウターも長くして、遊び量を元の状態にもどします。

今回調整したのは、工具無しで調整出来るタイプです。

 

ブレーキ本体側のギザギザ付きのリング部を手で押さえて、アジャスターを左回しに1~2回転回します。固い場合はプライヤーなどで回します。

ここで一度ブレーキレバーを握り、握り量を確認します。
ブレーキレバーの握り量がまだ大きければ、アジャスターを左回しして、再確認してください。行き過ぎた場合は、アジャスターを右回しで戻してください。
何度か確認して丁度良い所で決めます。

工具を使うタイプの場合は、ギザギザ付きリングの部分が、6角ナットに成っています。そのナットがロックナットに成っていますので、8mm x 10mmのスパナで緩めれば、後は工具無しタイプと調整方法は同じです。
調整が終わったら、ロックナットを締めて固定してください。

ブレーキシューが、引きずっていないか確認します。

 アジャスター調整が終わったら、ブレーキシューの引きずりの確認をします。
方法は、ブレーキレバーを数回握った後、前輪を浮かせて、前輪を回転させます。この時スムーズに音がなく回ればOKです。
回転が重く直ぐに止まってしまったり、音がする場合は、アジャスターを右に回して、リムとブレーキシューの隙間を広げます。

※引きずりが発生すると、走行抵抗が増す為、「ペダルが重い」「スピードがでない」「伸びが悪いなど」の症状が出ますので、しっかりと確認をしてください。

後輪もほぼ同じ作業でブレーキレバーの握り量を調整出来ます。

まとめ

 

自転車のブレーキレバーの握り量調整は、比較的簡単に出来ます。
多くの自転車のブレーキには、同じ原理のアジャスターが付いています、ブレーキレバーの握り量が深く成ってしまった時は、試してみて下さい。
もうけ主義の自転車屋さんだと、この調整だけで、4桁円取られてしまうことも有ります。
調整しすぎには気を着けてください。走行抵抗の大きい自転車に成ってしまいます。