自転車の前ブレーキの鳴き(キーキー音)を直してみました

 

ブレーキが鳴く原因は?

 

ブレーキから異音(鳴く)が出る原因は、いろいろと考えられます。

自転車が新品の頃は、ブレーキを掛けても、極端な音が出る事はなかったと思いますが
経年変化や、アクシデントで、ブレーキから異音(鳴く)が出てしまうことが有ります。

異音が出てしまう原因を考えてみました。

 

1、ブレーキシューとリムの間に(土、埃、砂・・)何かが付着してしまい、ブレーキを掛けた時にスティクスリップと言う現象が発生してしまう。

2、ブレーキの取付に、ガタが出来てしまい、ガタの分、震えてしまう。

3、ブレーキシューの角度が、自転車に乗った姿勢で見た時、リムに対して、逆ハの字になってしまい、ブレーキを掛けた時に、ブレーキシューをねじる方向に大きく動いてしまう。

4、経年変化により、ブレーキシューが劣化してしまい、摩擦特性が劣化してしまった。

※スティクスリップとは

 

ゴムなどを金属などに強く擦り付けた時、ゴムの表面が金属の表面に一瞬くっついたり、離れたりを繰り返す現象で、その、繰り返しが、鳴きの音に成ります。

自転車の前ブレーキの鳴きを直す方法

 

原因が色々と考えられるため、直し方も色々と考えられます。

1、ブレーキシューの表面を削ってみる

 

ブレーキシューの外側にあるナット(10mm)を外して、紙やすり(#100程)で削ります。

リムとの摺動面を1mm程削り取るイメージです。反対側も同様に削ります。

f:id:ikinaridoit:20190908093428j:plain

ブレーキシュー削る前

 

f:id:ikinaridoit:20190908093443j:plain

ブレーキシュー削る後

削る時に、ブレーキシューの角度が、自転車に乗った姿勢で見た時、リムに対して、ハの字に成る様に、削るのがポイントです。

※ブレーキシューを取り外さないでも、紙やすりを、リムとブレーキシューの間に入れて、ブレーキを少し掛けながら紙やすりを動かせば削る事は出来ますが、取り外して表面を確認しながら削った方が確実です。

ブレーキシューの表面が削れたら、元の位置にブレーキシューを取り付けます。

この時、ブレーキシューを横から見て、上下はリムの摺動面の中に納まり、リムの回転方向に一直線に成るよう取り付けてください。

f:id:ikinaridoit:20190908093501j:plain

ブレーキシューの取付

 

2、リムに付着した、土や埃をクリーニングしてみる

 

リムの摺動面に台所クレンザーで、ゴシゴシ洗います。終わったら水で良く洗い流します。タオル等で水けを拭き取り、クレンザーが残っていないか確認します。
間違っても、シリコンスプレーや油は付けないでください。鳴きは治りますが、ブレーキが効かなく成ってしまいます。

3、ブレーキ本体にガタが有る場合

 

ブレーキ本体にガタが有る場合はブレーキの取り付けナットを増し締めしてください。この時、ブレーキの片効きに成らない様にしてください。(片効きになってしまったときは、自転車の前ブレーキの片効きを直してみました、を参考にしてください)

f:id:ikinaridoit:20190908093538j:plain

ブレーキにガタがある場合

 

4、ブレーキシューが経年変化で、劣化してしまった場

 

前に書きましたヤスリで削る事で一時しのぎは出来ますが、いっそ新品のブレーキシューに交換するのもよいと思います。色々なタイプのシューが経年売っていますので、自分の自転車のブレーキシューを売り場に持っていき、少なくとも形や大きさの同じ物を探す事を、お勧めします。

まとめ

 

色々書きましたが、ブレーキシューの表面を削るのが、比較的簡単で、効果が出ることが多いです。

ねじが緩んでブレーキ自体がぐらぐらする場合は、音の有無に関わらず、増し締めしてガタガタを止めてください。ブレーキがロックしたり、ブレーキ自体が折れ曲がってしまうことがありますので危険です。